土器や布製品など資料11点をご寄贈いただきました

東海大学アンデス・コレクションにこのほど、土器2点と布製品2点、民芸品7点が加わりました。この資料は、神奈川県横浜市で会社を経営されている佐藤一司様・真理様ご夫妻から寄贈を受けたものです。寄贈先を探されていた際に、衆議院議員の山崎誠様と秘書の黒須裕章様からご紹介をうけ、4月に文明研究所にご連絡をいただいたことがきっかけです。教育・研究に活用してほしいとのご要望を受けて、今年5月に受贈しました。現在、資料は検品中で空調の管理された専用の収蔵庫に保管されています。

土器２点のうち1点は、ビクス文化の笛吹きボトルと思われ、もう1点はモチェ文化のアシカ象形鐙型壺のようです。布製品の1点は人物飾り付布製品で、もう1点は帯と思われる織物です。その他7点は、プカラの牛の焼き物をはじめ貴重な年代物の民芸品です。今後は、マイクロ・ナノ研究開発センターやイメージング研究センターなどの分析機器を使って研究を進め、教育などに活用していきます。

吉田教授は、「2022年度から受贈を開始し、24年度も新たに資料を受け入れられたことを大変うれしく思います。これで3年連続して、新規資料を受け入れることができました。さらに寄贈者のお一人、佐藤真理様は学園の卒業生と伺っており、これもアンデスの遺物が引き合わせてくれたご縁だと感じております。大先輩に感謝です。今後も文明研究所として継続して資料の受け入れ、文化財の散逸を防ぐ取り組みを続けていきたいと考えています。保管や取り扱いに困っている場合などがあれば、ぜひご一報ください」と話しています。