文明研究所の吉田准教授がアンデスコレクション研究の最前線をテーマに講演しました
文明研究所の吉田晃章准教授が12月8日にオンラインで、「古代アンデスの音とカタチ」と題して講演。アンデスコレクション研究の最前線や各地の盲学校と連携して実施している笛吹ボトルを使ったワークショップの成果、現在本学の松前記念館で開催中の企画展について紹介しました。
講演では、南アメリカ大陸の西部で栄えたアンデス文明の特徴を解説したのち、本学のアンデスコレクションを用いて文理融合型で展開している研究を紹介。X線CT装置を使って笛吹ボトルを分析したことで内部構造が解明され、文化ごとの製造方法の違いや鳴らし方と形態に照らした詳細な分類が可能になるなど、新たな発見が相次いでいることを説明しました。そのうえで今後は、「笛吹ボトルの『音』に注目して研究を進め、アンデスの人々が音に対して抱いていたイメージや文化的な意味を解明していきたい」と語りました。
なおこの講演会は、本学語学教育センター・スペイン語研究室が中心となって開催している「第4回スペイン・ラテンアメリカウィーク」の一環として企画されたものです。